ハリウッド若手俳優⑤ ジャック・オコンネル
狂暴な青年を演じた『名もなき塀の中の王』(13)のような作品に出演する一方で、『ベルファスト71』(14)では、紛争地帯に取り残されてしまった兵士も演じるジャック・オコンネル。
1990年のイギリス生まれであるジャック・オコンネルは、『ベルファスト71』以外にも、『不屈の男 アンブロークン』(14)で日本兵の捕虜となり、地獄の日々を生き抜いたルイ・ザンペリーニを熱演。
オコンネルに執拗なまでの苦痛を与える日本兵を、MIYAVIが演じたことも話題を呼びました。
個人的には地獄のような酷い目に遭う役を演じてこそ、ジャック・オコンネルの魅力が輝くと思っています。
例えばジョージ・クルーニーと共演した『マネーモンスター』(15)では、放送スタジオのジョージ・クルーニーを人質に立てこもりをしたはずなのに、恋人から恥ずかしい性癖を全国ネットで放送された挙げ句、人質に同情されるという哀しい犯人役を演じました…。
若手ハリウッド俳優⑥ ジャック・レイナー
最近は『ミッドサマー』(19)でフローレンス・ピューが演じるダニーの恋人・クリスチャン役の印象が強すぎるジャック・レイナー。1992年生まれの28歳で、10代後半でテレビ映画の俳優としてデビューしました。
『トランスフォーマー/ロストエイジ』(14)といった、ブロックバスター作品に出演する一方で、『ロイヤル・ナイト 英国王女の秘密の外出』(15)では、サラ・ガドンと共演。
『シング・ストリート 未来へのうた』(16)においてはニートだけど、とても弟想いの優しい兄を演じています。
本作でジャック・レイナーを知ったという方も多いのではないでしょうか?
さらに『デトロイト』(17)では、『ミッドサマー』でも共演したウィル・ポールターとタッグを組んでおり、どこか頼りないのに最悪の事態を引き起こした白人警官・デメンズを熱演しました。
『フリー・ファイヤー』(16)や『シング・ストリート』など、役によって極端にロン毛になりがちな一面も。
若手ハリウッド俳優⑦ ジョン・ボイエガ
新たな『スター・ウォーズ』シリーズにおいて、フィンを演じたことで大きな注目を浴びたジョン・ボイエガ。ポー・ダメロンを演じたオスカー・アイザックとのバディも話題となりました。
1992年生まれのジョン・ボイエガは、『スター・ウォーズ』シリーズで脚光を集める反面、そのほかの出演作ではシリアスな役が多いです。
『デトロイト』(17)では1967年のデトロイト暴動の最中に起きた、モーテルでの黒人への執拗な尋問事件で、現場を目撃する黒人警官メルヴィン・ディスミュークスを熱演。
同じ黒人たちが、目の前で白人に執拗な尋問を受ける様子を見ることしかできない…。そんな苦しい立場を、抑揚を利かせた演技で見せてくれます。
また、『ザ・サークル』(17)では脇役ながら、トム・ハンクスやエマ・ワトソンと共演。
さらに、Netflixオリジナル作品ですが『インペリアル・ドリーム』(14)では主演を務め、黒人社会の残酷さを描いた作品で存在感を見せました。
一部のファンからは『ブレイド』(98)のリブートが制作されるなら、主演はジョン・ボイエガに、という声が上がっているようです。
『スター・ウォーズ』の次なる代表作はどんな作品になるのか、期待が高まります!
若手ハリウッド俳優⑧ バリー・コーガン
独特のルックスを武器に、若くして様々なキャラクターを演じるのはバリー・コーガン。
『ダンケルク』(17)では、戦地に赴くも悲劇的な運命に遭う少年を演じていると思えば、『ベルファスト71』(14)では、先に紹介したジャック・オコンネルを執拗に追い詰める少年を演じました。
その時の役は、とにかく顔が怖いです。
それだけでなく、人が大事な話をしているのに、真っ白なTシャツを着てミートスパを死ぬほど雑にむさぼるという、怪行動まで繰り広げるのです。
会話より白Tに汚れがつかないかの方が気になってしまうという、観客泣かせな奴でした…。