ヘンリー(1986)
300人以上もの女性を殺害し、アメリカ犯罪史に大きな傷跡を残した実在の殺人鬼ヘンリー・ルーカスを主人公に描くホラー映画です。
これまで多くのホラー映画が連続殺人犯を敵役として描いてきましたが、『ヘンリー』では殺人犯を主人公に据えたという点でとても斬新でした。
ヘンリーに扮するマイケル・ルーカーが、犠牲者を一人ずつ始末して回る様子を淡々と描きます。
RedditユーザーのDylanTaylor1が「人間の悪を扱っている」と語る通り、救いを描くことには興味がないような映画で、ヘンリーの不穏な存在が際立ちます。
ミザリー(1990)
スティーブン・キングの作品には、ピエロや吸血鬼といった超常現象が登場することが多いのですが、『ミザリー』は違います。
キングの著作の中でも実に地に足の着いたアプローチで、そのリアリティで観客を追い詰めていきます。
ジェームズ・カーン扮するベストセラー作家は事故に遭い、彼のファンである女性のロッジで看病を受けるのですが・・・。
一見無愛想な人物が次第に恐ろしくなっていくというホラーを、キャシー・ベイツが見事に演じています。
RedditユーザーのBlindowsによれば「最高に不気味な映画」だそうです。
ケープ・フィアー(1991)
1962年の『恐怖の岬』も名作ですが、Redditユーザーのslingooによると「スコセッシのリメイク版が一番怖い」とのこと。
刑務所から出所したばかりのマックスは、自分を救えなかった弁護士への復讐に乗り出します。
デ・ニーロ演じるマックス・キャディの恐ろしさは、彼に特別なパワーがあるからではありません。
自分のおぞましい行為のすべてが正当化されると本気で信じ、執拗に復讐する様子が恐ろしいのです。
サイレンス(2016)
家宅侵入系ホラーが恐ろしいのは、多くの人が最も安全だと感じる場所に危険が潜んでいるためです。
『サイレンス』は、このジャンルに興味深いひねりを加え、より印象的な作品に仕上げています。
耳の聞こえない女性が覆面の殺人鬼に狙われ、身を守ろうと必死に抵抗する姿を描きます。
多くのファンから好評で、RedditユーザーのBreezyBlinkは特に犯人役のジョン・ギャラガー・Jrの配役が最高だとして「見ていて本当に面白い」と評価しました。
バイオレンス・レイク(2008)
リアルなホラー映画の多くは、ありふれた日常から始まり、予期せぬ恐怖が出現するという展開ですが、『バイオレンス・レイク』もまさにその典型です。
ケリー・ライリーとマイケル・ファスベンダーが演じるカップルは、ロマンチックな休暇を過ごすために美しい湖にやってきますが、そこで少年たちの理不尽な暴力に翻弄されることに・・・。
あるRedditユーザーは「めちゃくちゃだけど、すごくリアル」とコメント。
悪役である少年たちは若く、面白半分で残忍な行為に手を染めるという点が、実に恐ろしいです。