サミュエル・L・ジャクソン
現在では世界的に知られる俳優ですが、大物俳優の仲間入りまでは時間がかかりました。
スパイク・リーが『ドゥ・ザ・ライト・シング』、『ジャングル・フィーバー』と連続で彼を起用したことで、その扉は開かれることになるのですが、後者に出演したときのジャクソンは42歳でした。
ジャクソンはまるで売れなかった時代を取り戻そうとしているかのように、ハイペースで出演を続けています。
2019年には、1年でなんと7本の作品に出演するなど、これまでに160本以上の作品に出演しています。
ブライアン・クランストン
クランストンの代表作といえば、『ブレイキング・バッド』のウォルター・ホワイト役ですが、彼を最初に有名にしたのは『マルコム in the Middle』のハル役でしょう。
当時、クランストンは44歳でした。
もし彼がキャリアの早い段階で有名になっていたとしたら、ウォルター・ホワイトというチャレンジングな役を演じることはなかったかもしれません。
そう考えただけでも、クランストンにとって遅咲きだったことは悪いことではないでしょう。
モーガン・フリーマン
モーガン・フリーマンが『ドライビング Miss デイジー(1989)』でゴールデン・グローブ賞に輝いたのが、52歳の時だったと聞いて驚く人も多いでしょう。
その後、『ショーシャンクの空に(1994)』に主演し、Aリスト俳優の仲間入りを果たしました。
『ドライビング Miss デイジー』では運転手の役でしたが、それとは対称的に、フリーマンはキャリアの大半で権威ある人物を演じてきました。
また、悪役を演じることが少ない俳優の1人ですが、それは彼の常に幸せそうな表情、優しそうな人柄、そして普段からの礼儀正しい態度に由来するものでしょう。
ヴィオラ・デイヴィス
デイヴィスがブレイクしたのは43歳のとき、『ダウト〜あるカトリック学校で〜(2008)』でアカデミー賞にノミネートされたのが転機となりました。
人気シリーズ『殺人を無罪にする方法(2014~2020)』でさらに注目され、多くの監督から求められるようになりましたが、タイプキャストに陥ることなく幅広い役にキャスティングされるのは、彼女の演技力の成せる技と言えるでしょう。
演劇でキャリアを積んできた彼女にとってその実力は折り紙付きで、エミー賞、オスカー賞、トニー賞の三冠王を達成しています。
ラリー・デヴィッド
『ラリーのミッドライフ★クライシス』で伝説的な存在になったデヴィッドですが、バラ色のキャリアを歩んできたわけではありません。
30代後半で『サタデー・ナイト・ライブ』の脚本を担当していた時代は、彼の脚本が採用されないことも少なくなかったそうです。
転機が訪れたのは42歳のとき、『となりのサインフェルド』を共同制作したことで道が拓けました。
自分自身を投影した半フィクションの役を演じることができる、数少ない俳優として活躍するデヴィッド。
出演エピソードの共同執筆を手掛けるという、一歩踏み込んだ取り組みで成功を収めています。
参考記事:https://screenrant.com/actors-didnt-become-famous-older/