社会的タブーを全部描く『高校教師』(1993年)
1993年1月〜3月、TBS系の「金曜ドラマ」枠で放送された「高校教師」。
先生と生徒という禁断の恋はもちろんのこと、インセストから同性愛、いじめ、レイプまで、今まで扱われなかったようなさまざまな社会問題を取り上げて、大きな話題を集め、最終回に33%という高視聴率を記録しました。

via imdb.com
真田広之さんは生物の研究が好きな羽村隆夫役です。
平凡でも平和が第一という考えをもっていますが、教授からの指示で臨時で高校教師になります。
そこで出会った女子高生、二宮繭によって、「平凡」でも「平和」でもない人生が始まります。
そんな真田広之さんは子役から芸能活動を開始しています。
2002年の映画『たそがれ清兵衛』がアカデミー賞外国語映画賞にノミネートされ、更に2003年の『ラスト サムライ』に出演したことから、海外でも注目されるようになります。
最近は2021年のアメリカ映画『モータルコンバット』、『アーミー・オブ・ザ・デッド』、『MINAMATA-ミナマタ-』など多くの映画に出演しています。
ハリウッドで活躍している日本人の第一人者といっていいでしょう。
二宮繭役/桜井幸子

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桜井幸子さんは女子高生で羽村先生に惹かれる二宮繭役です
。父親との関係や同性愛、いじめなどトラブルに巻き込まれる役ですが、桜井幸子さんの内面から湧き出る清らかさが繭役にピッタリはまっています。
この作品のヒットを受けて、1994年のドラマ『人間・失格〜たとえばぼくが死んだら』、1995年の『未成年』など、野島伸司脚本のドラマに立て続けに出演しました。
しかし残念ながら2009年末に引退を発表し、現在は一般人になっています。
二宮耕介役/峰岸徹
峰岸徹さんは繭の父親である二宮耕介役です。
間違った方法で娘を愛し、周りを苦しめる狂気的な役柄を見事に演じました。
峰岸徹さんは第81回アカデミー賞外国語映画賞作品の映画『おくりびと』では主人公の実父役を好演。
この映画が大ヒット上映中のとき、肺がんのためにお亡くなりになりました。