5.YOU―君がすべてー(2018-)-7.8
特定の女性に固執し、自分の目的のためならば殺人も誘拐もまったくいとわない主人公ジョー・ゴールドバーグの狂気を描いた『YOU―君がすべてー』。
ドラマの中では、ジョーが自分の行動を自分自身に向けて正当化するようなモノローグが幾度となく挟まります。
そのため、あれだけの凶行をしているにも関わらず、自分は本来善人で、こんな行いをするように仕向けたのは相手の方だ…とかなり本気で考えている人物である、ということが視聴者にも上手く伝わるようになっています。
強迫観念的な性格で、自分の愛と欲望の対象を見つけると歯止めが効かなくなってしまう、非常に心を病んだ人物として描かれているのですが、同時に他人からはとても好感を持てる相手に見えてしまいます。
現実にいたら一刻も早く離れた方がいい人物には間違いありませんが、夢中になるファンも多い作品です。
4.猫イジメに断固NO!:虐待動画の犯人を追え(2019)-8.0
猫を虐待する動画を見つけた動物愛好家たちが、インターネット上で結束して犯人を特定しようとする戦いに焦点を当てたドラマです。
動画の内容に恐怖を感じた彼らは、彼の残酷な行いと、その暴力が人間へと対象を変えてエスカレートすることを恐れて、独自の調査に乗り出すことを決意。
凶行を繰り返し、それをネットに上げる犯人の正体と、その動機とは…?
実際に起きた事件を題材にしたドキュメンタリーシリーズとして、エミー賞ノンフィクション部門の脚本賞を受賞しました。
3.このサイテーな世界の終わり(2017-2019)-8.1
シリアルキラーをコミカル(?)に描き、他の犯罪ドラマとは一線を画すイギリス発のダークコメディ『このサイテーな世界の終わり』。
そろそろターゲットを動物から人間に変えたいと考えているサイコパスな17歳の高校生ジェームズと、悲惨な家庭生活から抜け出したいアリッサの、衝動的に始まった戦慄のロードトリップを描いています。
『ブラック・ミラー』のアレックス・ロウザーと、『ナイトメア』のジェシカ・バーデンが主演を務めました。
2.ハンニバル(2013-2015)-8.5
トーマス・ハリスの小説『レッド・ドラゴン』『羊たちの沈黙』『ハンニバル』と続く「ハンニバル・レクター」シリーズをさらに発展させたサイコ・ホラー。
FBI特別捜査官ウィル・グレアムは、自分が追っている連続殺人犯の心理に迫るために、尊敬する精神科医を訪ねることに。
しかし、穏やかで上品な雰囲気を漂わせるその精神科医ハンニバル・エクター博士こそが恐ろしい殺人鬼であることになかなか気がつけないまま物語は進んでいきます。
レクター博士がウィルを操り、彼の暗い本性を引き出そうとする一方で、ウィルは自分を本当の意味で理解してくれるのは博士だけだと感じ始めるという、ふたりの複雑な関係性に惹かれるファンが多い作品です。
1.マインドハンター(2017-2019)-8.6
舞台は1970年代後半のアメリカ。犯罪科学の発展のために殺人犯の心理を研究しようと思い立った二人のFBI捜査官が、研究のために幾人もの殺人鬼たちとの対話を試みる中で、その狂気の影響にさらされていく…という『マインドハンター』。
作中ではアメリカ犯罪史にその名を残す殺人鬼たちが登場し、捜査官との対話のシーンでは、過去にその殺人犯との間で実際に行われたインタビューがそのまま台詞として再現されているなど、実録犯罪ドラマとしての側面も持ち合わせています。
チャールズ・マンソンやエドモンド・ケンパーといった実在の殺人犯たちを忠実に再現した俳優たちの怪演ぶりも高く評価されました。
参考記事:https://screenrant.com/best-serial-killer-tv-netflix-shows-ranked-imdb/