『氷の微笑』:シャロン・ストーン
1992に公開されたエロティック・スリラー映画『氷の微笑』は、アイスピック殺人事件の捜査線上に浮かび上がった作家キャサリン・トラメルを捜査するうちに、担当刑事が彼女の妖しい魅力の虜になっていく、というストーリー。
本作の最も有名な場面は、刑事の尋問を受けたキャサリンが、故意に大きく脚を組み替えるシーンで、大きな話題となりました。
キャサリンを演じたシャロン・ストーンは、問題のシーンが実際に大画面に映るまで、どんな仕上がりになるのか分からなかったのだそう。
そして、完成作を劇場で友人と一緒に鑑賞した彼女は、そのシーンを見てビックリ!
映画が終わった後に監督の元に行ったシャロンは監督を叩き、「私が独りの時に見せることが出来たでしょ」と怒ったと明かしています。
とはいっても、この映画と問題のシーンでハリウッドにおける地位と人気を確かなものにしただけに、そこまで文句は言えないかもしれませんね。
『ビッグ・リトル・ライズ ~セレブママたちの憂うつ~』:ニコール・キッドマン
『ビッグ・リトル・ライズ ~セレブママたちの憂うつ~』は、全てを手に入れた郊外に住むセレブママ達の裏の顔を、小学校で起きた殺人事件を絡めながら描くミステリードラマシリーズ。
ニコール・キッドマンは、夫ペリーに溺愛されながらも暴力を受けている美しき妻セレステを演じ、劇中にはペリーから酷い暴力を受けるシーンが数多く登場しました。
そのエピソードで監督を務めたジャン=マルク・ヴァレがタオルを掛けてくれたそうですが、横たわりながらニコールは屈辱でボロボロになり、心の中では怒りを感じていたとのこと。
いくら演技とはいえ、そんなシーンを演じるのは一女性として、プロの女優でも相当辛かったのではないかと想像に難くありません。
しかしニコールは、その迫真の体当たり演技でエミー賞ドラマ部門の助演女優賞を受賞し、女優魂を見せつけました。
『タイタニック』:ケイト・ウィンスレット
本作でローズ役を演じて大ブレイクを果たしたケイト・ウィンスレットは、映画の公開当時に22歳でした。
劇中には、絵描きを目指すジャックがヌードのローズをスケッチするシーンが登場しましたが、そのシーンを振り返ったケイトは、「あんなに肌を見せなければ良かったと思ったけど、私は若かったし、女優として自分を証明しないといけないと分かってたから」と語っていました。
これまでに、あまりに激しすぎて物議を醸した映画のラブシーンがありましたが、そういった場面に比べたら、ケイトが後悔したシーンは心配するほどではないと思うのですが、まだ女優として経験が浅かった当時は難しいシーンだったのかもしれませんね。
ちなみにケイトは、『タイタニック』の11年後に公開された『愛を読むひと』では、大胆なヌード&ラブシーンを披露しています。
『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』
E・L・ジェイムズの同名官能小説を映画化した『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』は、ほぼ恋愛経験がない女子大生のアナスタシア・スティールが若き実業家クリスチャン・グレイと出会い、SMの世界にハマっていく姿が描かれる作品。
“マミーポルノ”とまで呼ばれた小説&映画ともに性描写が満載で、アナスタシア役を演じたダコタ・ジョンソンは縛られたり鞭で打たれるシーンに挑まなければならず、肉体的にも精神的にもきつかったとのこと。
撮影現場も官能的で楽しめるような環境ではなく、暑くて汗はかくしで居心地が良くなかったと語っていました。
『ゲーム・オブ・スローンズ』:エミリア・クラーク
大河ファンタジードラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』は、その丹念に練られた脚本と精巧なキャラクター構築で大絶賛されているシリーズですが、同時に大胆なヌードや濡れ場が多いことでも知られている作品です。
本作でデナーリス・ターガリエンを演じるエミリア・クラークは、劇中で何度もヌードになっているのですが、両親に「番組を見てるけど、今シーズンは脱がないでね」と言われたことがあるのだとか。
そう言われたのに再びヌードシーンが登場し、父親に「また?」と言われて後悔したと明かしていました。特に自分のヌードやラブシーンに関しては、両親に見られたくないという俳優の思いは万国共通かもしれませんね。