倫理に反しながらも優れた医学の天才であるグレゴリー・ハウスが主人公である『ドクター・ハウス』は、2004年から8シーズンにわたりゴールデンタイムのテレビ画面を飾りました。
デイビッド・ショアによって制作されたこの番組は、1年後に『グレイズ・アナトミー 恋の解剖学』が放送されたにもかかわらず、すぐに最高の医療番組の1つとしての地位を確立しました。
8年間を通して、『ドクター・ハウス』は複数の大人気ゲストを起用し、他の医師には解決できない医療ミステリーをチームで解決していきました。
足腰の悪い人事不省なハウスのキャラクターは、何年経っても彼の診療所を聖地巡礼させるほどファンを楽しませる象徴的な医師でした。
この番組は忠実なファンと支持者を維持し、放送期間中にエミー賞25回ノミネート、5回受賞、ゴールデングローブ賞9回ノミネートを記録しました。
多くのスターがテレビ界に残り、人気シリーズで主役やレギュラーを務め、ある者は『ドクター・ハウス』のスポットライトから離れ、またある者はカメラの裏側に回りました。
2022年に番組終了から10年を迎えるにあたり、ファンはプリンストン大学のプレインズボロ教育病院の医師たちは今どこにいるのか知りたがっていることでしょう。
この記事では彼らの現在の出演作などについて紹介いたします。
1 ヒュー・ローリー（グレゴリー・ハウス役）
プリンストン・プレインズボロ教育病院で最も嫌われている一方で、尊敬されている医師が、解析医療部門部長のグレゴリー・ハウスです。
足の筋梗塞を患ったハウスは、足を引きずり、痛みと鎮痛剤依存にまみれた生活を送っています。
今作では、医療ドラマ界きっての秀才、ヒュー・ローリーが主人公としてスクリーンに登場します。
ハウスは、8年以上にわたって、最高の医学生やフェローに囲まれながら、解けない医学のパズルを解いてきました。
ローリーは今作の出演以来、『Veep/ヴィープ』（2015～2019）のトム・ジェームズや2016年のミニシリーズ『ナイト・マネージャー』の悪役リチャード・ローパーといった役で、複数のプロジェクトで主演を務め、絶賛されています。
最近では、ローリーはHBOの『Avenue 5』で宇宙クルーズ船の船長ライアン・クラーク役で主演しています。
彼の愛するファンは、どの役を演じていても、常にドクター・ハウスと同じように彼の演技を楽しむことができるでしょう。
2 ロバート・ショーン・レナード（ジェームス・ウィルソン役）
困難な状況の中でも友人であるウィルソンは、ハウスの最高かつ唯一の友人です。
ロバート・ショーン・レナード（『今を生きる』出演）が演じる腫瘍学者のウィルソンは、ハウスが耳を傾ける数少ない理論的な人物です。
ルームメイトであり、賭け事の相手であり、いたずら好きで、良き医師でもあるウィルソンは、全8シーズン、合計174エピソードに登場しました。
がん、大げんか、死の偽装などを経て、ハウスとウィルソンはテレビドラマ界最高の友情関係を築き、その関係は、どんな配偶者よりもお互いを理解する二人の姿を示しています。
この番組の後のレナードのキャリアは、『THE BLACKLIST/ブラックリスト』、『ブルーブラッド 〜NYPD家族の絆〜』、『グッド・ワイフ』といった主要番組に単発で出演しています。
『ドクター・ハウス』の次に長いテレビ出演は、2013年から2014年にかけてTNTのSF番組『フォーリング スカイズ』で科学者ロジャー・カダー役を演じたことです。
『ドクター・ハウス』は、ロビン・ウィリアムズと共演した『今を生きる』に次いで、レナードにとって最も注目すべき役柄であり続けるでしょう。
3 オマー・エップス（エリック・フォアマン）
ハウス医師の片腕であり、挑戦者でもあるのが、神経科医のフォアマン博士です。
『ワン・オン・ワン ファイナル・ゲーム』主演のオマー・エップスが演じたフォアマンは、8シーズンにわたりハウスの影に隠れてしまっています。
ハウスの権威を重んじる姿勢に疑問を抱きつつも、ハウスの天才的な事件解決能力を否定することができないのです。
フォアマンは、番組の最終シーズンで医学部長の役割を担うことになります。
『ドクター・ハウス』はエップスにとって2番目の医療ドラマであり、『ER緊急救命室』が彼の最初の医療ドラマでした。
エップスは”フォアマン博士に別れを告げた”後も、テレビに沢山出演することになります。
彼は『Resurrection』(2013-2015) と『Shooter』(2016-2018) に出演しています。
彼の最も最新の役は、スターズの『POWER/パワー ブックIII: レイジング･カナン』ニューヨーク警察の刑事マルコム・ハワードです。
この作品は、主人公カナン・スターク（以前は50セントによって演じられていました）の1990年の頃の初期の生活を描いた前日譚となっています。
4 ジェシー・スペンサー（ロバート・チェイス役）
プリンストン・プレインズボロの解析医療部門の二枚目で、病院一の外科医であるチェイス医師は、ハウスのチームの創設メンバーであり、シーズン8でハウスの “死 “の後、彼の医学の旅は一巡することになります。
ジェシー・スペンサー（『ネイバーズ』出演）が全8シーズン、171エピソードに渡ってドクターコートを着て出演していました。
チェイスがハウスのチームに入ったのは、彼の父親が電話をかけた後でした。
このことは、チェイスが医師としての能力を疑問視する中で、シリーズ全体を通じて悩まされることになります。
シーズンの終盤では、チェイスが解析医療部門を引き継ぎ、残ったチームメンバーを率いる姿が描かれています。
スペンサーは、ゴールデンタイムのテレビドラマから離れることはないでしょう。
次の主役は、『シカゴ・ファイア』シリーズの消防士マシュー・ケイシーです。
ケイシーは『シカゴ・メッド』と『シカゴP.D.』にクロスオーバー出演し、「シカゴ」シリーズ全体で200エピソードを超える出演を果たしました。
スペンサーの消防士としての出演は、18年間にもわたるテレビ出演の後、引退することを決めたため、2021年に終了しました。
5 ジェニファー・モリソン（アリソン・キャメロン役）
ハウスの3人の元からの仲間の1人であるキャメロン医師は、シリーズ全体を通してハウスの心の中で特別な位置を占め続けていました。
ジェニファー・モリソン（『ワンス・アポン・ア・タイム』主演）が演じるキャメロンは、8シーズンにわたって複数クレジットのみだけでも100以上のエピソードに登場し、何度離れても常にハウスと彼の事件のために戻ってくるという役どころでした。
ハウスへの愛はロマンチックなものから始まりましたが、チームメンバーの出入りが激しくなるにつれ、彼との関係は尊敬と擁護というものに変化していきました。
モリソンの他の注目シリーズは、ABCの『ワンス・アポン・ア・タイム』で、2011年から2018年まで番組の主人公であるエマ・スワン役で主演していました。
これらの番組の終了後、モリソンは『スーパーフライ』(2018)や『スキャンダル』(2019)といった映画に出演しています。
最近では、『THIS IS US/ディス・イズ・アス』の海兵隊の退役軍人キャシディ・シャープ役でテレビに復帰し、シーズン4で初めて登場した後で、次のシーズンでも復帰しています。
