傷ついた白竜
その途中で巨大化したカオナシと出会う。
カオナシは千尋を喜ばせようと大量の砂金を渡そうとするが、千尋は受け取らず行ってしまう。
失望して暴走するカオナシは、周りの従業員を飲み込んで千尋を追いかける。
建物の外から坊の部屋に入ると、坊に一緒に遊んでほしいと捕まってしまう。
何とか逃げ出した千尋は、湯婆婆の部屋で傷ついたハクを見つける。
そこに湯婆婆そっくりな双子の姉の銭婆が現れて、ハクが大切な魔女のハンコを盗んだことを告げる。
銭婆は坊をネズミに、手下の鳥をハエドリに変化させてしまう。
すきをついて逃げ出したハクと千尋は、釜爺のいるボイラー室にたどり着く。
千尋が河の神からもらった苦団子を少しハクに食べさせると、ハクは盗んできたハンコとともに、謎の黒い塊を吐き出す。
銭婆のもとに向かう
ハクを許してもらうため、また盗んだハンコを返すために、銭婆のところに行く決意をする千尋。
そんな千尋に、釜爺は銭婆の住む沼の底駅までの電車の切符を渡す。
その前に、湯婆婆に呼ばれて暴れるカオナシの相手をするように命じられる。
巨大化したカオナシに苦団子を食べさせると、カオナシは怒り狂い、嘔吐を繰り返しながら千尋を追いかけてくる。
やがて元の大きさになったカオナシは、電車に乗るために駅に向かった千尋を追いかけ、千尋もそれを受け入れ、ネズミの姿をした坊やハエドリと一緒に電車に乗る。
やがて目を覚ましたハクは、湯婆婆のもとに向かい、坊が偽物にすり替えられ、本物は千尋とともに銭婆のもとに向かったことを告げる。
そして、坊を連れ戻す代わりに、千尋と両親を元の世界に戻すよう頼むのだった。
ハクの本当の名前
千尋たちが銭婆の家に着くと、銭婆は優しく迎え入れてくれた。
千尋はハクが盗んだハンコを返し、黒い謎の生物を自分が踏みつぶしてしまったと謝るが、実はそれは湯婆婆がハクを操るために使っていた魔法だったと笑う。
銭婆からお守りとして髪留めをもらった千尋は、銭婆のもとに残ることを決めたカオナシを残し、竜の姿で現れたハクの背中に乗って湯屋へ向かう。
ハクの背中に乗って空を飛んでいるとき、千尋は昔ハクと会ったことを思い出し、幼いころに靴を追いかけて川に落ちた話をする。
「あなたの本当の名前はコハク川」だと告げると、ハクは自分の名前がニギハヤミコハクヌシであることを思い出し、竜の姿から人間の姿に戻っていく。
元の世界に帰る
湯屋の前では、湯婆婆が多くの豚を並べて千尋たちを待っていた。
豚の中から両親を見つけるよう言われた千尋は、この中には両親がいないと正解を答える。
見事試練を乗り越えた千尋は、ハクに案内されて帰れることに。
ハクと再会を約束した千尋は、トンネルの前で人間の姿に戻った両親と再会する。
しかし、両親は何も覚えていなかった。
3人はトンネルを通って車に戻り、千尋は振り返って改めてトンネルを見つめた。