若手ハリウッド俳優⑨ ウィル・ポールター
ジャック・レイナー同様、『ミッドサマー』では頭の弱そうな学生役が強烈だったウィル・ポールター。
「立ションは罪」であることを、文字通り“身体を張って”教えてくれました。
『ミッドサマー』では残念な男を演じた彼ですが、そのキャリアは若くして多種多様。
『なんちゃって家族』(13)というコメディ映画に出演する一方で、SF映画『メイズ・ランナー』(15)のギャリー役でも知られています。
さらに『レヴェナント: 蘇えりし者』(15)、『デトロイト』などハードな作風にも挑む果敢な姿勢にも注目してほしいです。
特に『デトロイト』では、同世代の俳優にひどい仕打ちをする役を演じ、カメラが回っていないところで涙してしまう一面も。
ちなみに『デトロイト』に出演したことで、当初演じる予定だった『IT/イット 〝それ〞が見えたら、終わり。』(17)のペニーワイズ役を降りたという裏話もあります。
若手ハリウッド俳優⑩ ティモシー・シャラメ
『君の名前で僕を呼んで』(17)で主演を演じ、日本でもその美貌が広く知れ渡ったティモシー・シャラメ。
「飛ぶ鳥を落とす勢い」とは、まさに彼のための言葉ではと思うほど、次々に話題作へ出演します。
『HOT SUMMER NIGHTS/ホット・サマー・ナイツ』(17)で冴えないボッチ学生(ラグビーシャツに“着られている”、貴重なティモシーを見ることができます)が、麻薬ディーラーへ華麗なる転身を遂げたかと思えば、『ビューティフル・ボーイ』(18)では、優しい少年が薬物依存に苦しむ姿を熱演しました。
さらに、ウディ・アレン監督作で、エル・ファニングとカップル役で共演する『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』(19)では、ゴリゴリのニューヨーカーに。かと思えば、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督によるSF大作『デューン(原題) / DUNE』(20)では、砂に覆われた惑星アラキスで、抗老化作用を持つ香料を巡る戦いに身を投じる主演を努めました。
若手ハリウッド俳優⑪ トム・ホランド
秘密を守ることが苦手なため、ネタバレ厳禁の『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(18)のPR活動では、うっかり内容を話さないよう、先輩俳優に制止されるという、若さゆえのお茶目な一面も。
1996年生まれのトム・ホランドは若くして大成功を収めた俳優に見えます。
しかし実際は『ロスト・シティZ 失われた黄金都市』(16)でチャーリー・ハナムの息子役を演じ、野蛮な民族に追いかけ回されるというタフな役を演じています。
他にもトム・ハーディ主演作『オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分』(14)ではエディ役として、終始声だけの出演を果たしました。
若手ハリウッド俳優⑫ ルーカス・ヘッジズ
ケネス・ロナーガン監督作『マンチェスター・バイ・ザ・シー』(16)での演技が高く評価され、若くしてアカデミー賞助演男優賞にノミネートされたルーカス・ヘッジズ。
それ以前の作品では、ウェス・アンダーソン監督作『ムーンライズ・キングダム』(12)や、テリー・ギリアムのSF映画『ゼロの未来』(13)などに出演しています。