5位:スティーヴン・スピルバーグ
メインストリームへの訴求力という点では、スティーブン・スピルバーグほど「ハリウッド・マジック」を感じさせてくれる監督はいないでしょう。
『E.T.』や『インディ・ジョーンズ』のような壮大なアドベンチャーから、『ジョーズ』のような常識を覆すサスペンスホラーに至るまで、スピルバーグは「ニューハリウッド」に欠かせない監督の一人として、地位を確立しています。
1993年の映画『ジュラシック・パーク』では、アドベンチャーとイマジネーションが絶妙に混ざり合い、ホラー要素も加わり、いま観ても面白い映画です。
時代を超えて人々に愛さる、それがスピルバーグ映画の特徴と言えるでしょう。
4位:黒澤 明
世界にその才能を認められた、日本映画の重鎮。
ハリウッドが欧米の映画クリエイターに支配されていた時代、黒澤明の叙事詩は、世界中の観客の注目を集めました。
1951年に公開された『羅生門』は高い評価を得て、日本映画が西洋市場に参入するきっかけとなったのです。
黒澤の代表作は一般的には『七人の侍』と言われており、この3時間半に及ぶ侍のドラマは、日本映画とアメリカの西部劇を見事に融合させたものとして、多くの人にインスピレーションを与えています。
3位:マーティン・スコセッシ
マフィア映画の名手コッポラ監督の後を継ぎ、現在でもマフィア映画を発表し続けているのが、マーティン・スコセッシ監督です。
最大の武器は、質の高い映画をコンスタントに発表し続けること。
スコセッシが新しいプロジェクトを発表し、リリースするたびに、それ自体が一大イベントとなるのです。
映画『カジノ』や『ディパーテッド』は、コッポラ監督の『ゴッドファーザー』に匹敵する名作です。
特に『ディパーテッド』は、豪華なキャストと緊迫した展開で、スコセッシ監督の最高傑作のひとつに数えられています。
2位:スタンリー・キューブリック
キューブリックは、ユニークな原作を効果的に映画化することで知られる、映画界屈指の監督です。
重苦しいリアリズムとダークなユーモアを得意とし、あらゆるジャンルの映画を生み出しています。
『2001年宇宙の旅』のような心理的な緊張を強いる映画や、『時計じかけのオレンジ』のような不穏なディストピアを描く作品など、キューブリックの映画は最高のSF映画として賞賛されています。
また、キューブリックは完璧主義者としても知られており、撮影やセットデザインの細部にわたるこだわりが、彼の作品に反映されています。
1位:アルフレッド・ヒッチコック
アルフレッド・ヒッチコックの作品は、世界中の映画の授業で最も研究されています。
撮影のテクニックや雰囲気の作り方など、彼が映画に与えた影響は計り知れません。
スピルバーグの『ジョーズ』がホラー映画に名を残しましたが、ヒッチコックの『鳥』はそれ以前の金字塔でした。
他にも、強烈な心理スリラーである『めまい』や『サイコ』など、映画史に残る作品を残しています。
ヒッチコックの演出とカメラワークによって生み出される映画は、圧倒的な存在感を放ち、年月を経てもなお高く評価されています。
参考記事:10 Best Directors Of All Time, According To Ranker | ScreenRant