10.ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐ(2016)
37歳でこの世を去ったアメリカ文学史に名を残す作家トマス・ウルフと、無名だった彼の才能を見出しベストセラー作家へと押し上げた名編集者パーキンズの友情を、実話を基に描いた『ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐ』。
アメリカ文学史に燦然と輝く作家アーネスト・ヘミングウェイとスコット・フィッツジェラルドを発掘したカリスマ編集者であるパーキンズをコリン・ファースが、そして処女作『天使よ故郷を見よ』でベストセラー作家となった若き作家トマス・ウルフをジュード・ロウが演じています。
ニコール・キッドマンは、ウルフの愛人アリーン役で出演。昼夜を問わず執筆に没頭するふたりの関係に嫉妬してしまう女性を見事に演じました。
9.アイズ ワイド シャット(1999)
オーストリアの作家アルトゥーア・シュニッツラーが1926年に発表した小説『夢小説』を原作に、スタンリー・キューブリック監督がメガホンを取った『アイズ ワイド シャット』。
倦怠期に陥った妻との関係に悩み、夜の街へと飛び出した夫が、やがて不気味で倒錯した世界へと迷い込んでいく…というダークな世界観、そして当時実生活でも夫婦だったトム・クルーズとニコール・キッドマンの共演、さらには結果的にキューブリック監督の遺作となった等々…様々な点で話題となった作品です。
8.遥かなる大地へ(1992)
1890年代のアメリカを舞台に、土地を求めてアイルランドからやってきた一組の男女の波乱と困難に満ちた旅路を描いた恋愛映画です。
夢と野心に満ちた若き農家の青年をトム・クルーズが、そして型破りな貴族の娘をニコール・キッドマンが演じており、当時注目の的だったスター夫婦のW主演が話題を呼びました。
『シンデレラマン』や『バックドラフト』のロン・ハワード監督がメガホンを取り、開拓時代のアメリカがドラマチックに描き出されています。
7.誘う女(1995)
「テレビメディアで成功をおさめ注目を集めること」が人生の至上命題、という野心に溢れた女性をニコール・キッドマンが演じ、第53回ゴールデン・グローブ賞 最優秀主演女優賞(コメディ/ミュージカル)を獲得した映画『誘う女』。
自分の成功には夫の存在が邪魔だと感じた彼女が、若い青年を巻き込んで夫の殺害を計画する…という物語は、アメリカで実際に起きた事件から着想を得て制作されました。
目的のためにはありとあらゆるものを利用する主人公スーザンを演じるニコール・キッドマンの迫真の演技が高く評価される作品です。
6.デッド・カーム 戦慄の航海(1989)
クルージングを楽しむ夫婦が、海上で遭難する一人の男を助けたことをきっかけに予想もしなかった恐ろしい事態に直面する…という海洋サスペンス『デッド・カーム 戦慄の航海』。
最愛の息子を失った心の傷を癒すべく海の旅へと繰り出した夫婦を襲う恐怖とは…?
ニコール・キッドマンとサム・ニールが、絶え間ない緊張感と恐怖に晒されていく夫婦を見事に演じています。