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田村正和主演『古畑任三郎』の神回10選はこれだ!必見エピソードを紹介

STUNNER編集部
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田村正和さん主演の傑作ドラマ『古畑任三郎シリーズ』は、3シーズン&スペシャル版をあわせて全43話。どれもおもしろいのですが、今回は、そのなかでも神回と呼ぶにふさわしい、おすすめエピソード10話をご紹介します!

・スペシャル第3弾(通算26作品目)
・初回放送:1999年1月3日
・犯人役:SMAP

古畑任三郎シリーズの神回エピソード6つめは、なんとSMAP全員が犯人だった『古畑任三郎 VS SMAP』です。

同じ施設で育った、超人気アイドルグループ・SMAPのメンバー6人。
彼らの親代わりのような存在だった草彅剛の伯父が、富樫(宇梶剛士)という男に過去をネタにゆすられ、自殺していまいます。
さらに、草彅までゆすろうとする富樫をメンバーは一致団結して殺害することに。
そして、コンサート当日に、SMAPメンバーはお互いのアリバイを確保しながら、富樫を自殺に見せかけて絞殺。
捜査を担当する古畑は、殺害現場で見つけた小さな手がかりと、その完全すぎるアリバイへの不審から、SMAPメンバーを疑い始めます。

まさかのSMAP全員が犯人というドラマ設定にビックリなエピソード!

吾郎ちゃんがダンスの隠れ特訓をしていたりと、クスッと笑えるSMAPの小ネタも満載です。

また、エレベーターの重量オーバーなど、何気ないシーンが実は伏線になっていて、謎解きドラマとしてもよくできているのですが、やはり肖像権の問題で、めったに再放送されません。

『再会』(ゲスト:津川雅彦)

・第3シリーズ第5話(通算32作品目)
・初回放送:1999年5月11日
・犯人役:津川雅彦

古畑任三郎シリーズの神回エピソード7つめは、唯一、事件が未遂で終わった『再会』です。

古畑は、古畑の旧友・小説家の安斎亨(津川雅彦)からFAXで招待状を受け取り、彼の別荘を訪れます。
ところが、誰も古畑にFAXを贈っていないということを言われます。

いったい誰が古畑にFAXを贈ったのか?
そこまで親しいというわけではなかった古畑が、なぜ別荘に招待されたのか?

不思議に思いながらも、古畑は安斎の別荘で歓迎を受け、昔話に花を咲かせます。
やがて古畑は、安斎とは親子ほど年の離れた若い妻・香織(三浦理恵子)が安斎の担当編集者・斎藤秀樹(細川茂樹)と不倫関係にあることに気付き、安斎が妻を殺害しようとしているのではないかと推理。
安斎の犯行を未然に防ぐために、頭脳を働かせます。

『再会』は、古畑任三郎シリーズで唯一、定番の犯行シーンではなく、犯行の準備のシーンから始まるイレギュラーなエピソードのひとつです

また、「妻殺しを未然に防ぐ」というストーリーの裏に隠された、切ない真実が明かされるラストには感動すら覚えます。

ちなみに、安斎の愛犬・まんごろうは、第1シリーズ第1話の犯人・小石川ちなみが飼っていた犬で、彼女がアメリカに渡る前に、安斎に託したのだそうです。

古畑任三郎ファンにはたまらないエピソードですね。

『フェアな殺人者』(ゲスト:イチロー)

・ファイナル第2弾(通算41作目)
・初回放送:2006年1月4日
・犯人役:イチロー

古畑任三郎シリーズの神回エピソード8つめは、古畑とイチローの野球対決が見られる『フェアな殺人者』です。

メジャーリーガーのイチローが来日した日、イチローが宿泊するホテルの警備員として勤務する元警官の向島のもとを古畑が訪ねます。
古畑が、向島にイチローのサインをねだっているところに、イチローが登場。
なんと、向島とイチローは異母兄弟だったのです。
その夜、向島をある件で恐喝していたフリーライターの郡山繁(今井朋彦)がホテルを訪れ、弟に迷惑をかけたくない向島は自殺する覚悟を決めます。
しかし、そんな兄の心情を察したイチローは、自分が郡山を完全犯罪で殺害すると申し出たのでした。
ホテルの駐車場で、猛毒入りのカプセルと蜂蜜入りのカプセルのどちらか1つを郡山に選ばせ、残りを自分が服用するという、’フェアプレイ’な殺人を実行。
争った形跡がないことから、事件は自殺で片付けられそうになりますが、事件を担当することになった古畑は、現場に不自然に残されたマッチから、イチローに容疑を向けます。

嘘はつかない、殺人現場にもあえて手がかりを残し警察へ真っ向勝負を挑む、あくまでもフェアプレイを好むイチローならではのエピソードです。

古畑を尊敬してやまない向島がメインキャラクターとして登場するのもいいですね。

『ラストダンス』(松嶋菜々子)

・ファイナル第3弾(通算42作品目)
・初回放送日:2006年1月5日
・犯人役:松嶋菜々子

古畑任三郎シリーズの神回エピソード9つめは、松嶋菜々子が被害者と犯人役の2役を演じた『ラストダンス』です。

一卵性双生児の大野もみじとかえで(松嶋菜々子)は、「加賀美京子」という共同ペンネームで、人気ドラマ多く手掛けている、売れっ子脚本家。
常にスポットライトを浴びる妹のかえでとは正反対に、姉のもみじは、地味で引っ込み思案な性格でした。
ある日、人気推理ドラマ「ブルガリ三四郎」の打ち上げパーティーが開かれ、監修として協力した古畑も、もみじにパーティーに招かれます。
パーティーを抜け出した古畑は、もみじとダンス。
次のドラマの協力もお願いしたいと頼まれ、翌日会う約束をします。
美しいかえでに、すっかり心を奪われている古畑は快諾。
しかし翌日、もみじが古畑との約束に現れるとすぐに、もみじにかえでから妙な電話が入ります。
もみじが慌ててかえでのマンションに行き、仕事部屋のカギを探していると、姉のもみじが拳銃自殺していました……

正直、トリック自体はそこまで複雑ではないのですが、この回の見どころは、シリーズで初めて古畑の恋心、内面がフォーカスされているところでしょう。

田村正和さんが演じる古畑任三郎の最終話に、第1話の犯人・小石川ちなみの話が出てきたのも、感慨深いですね。

『今、蘇る死』(ゲスト:松坂浩二)

・ファイナル第1弾(通算40作品目)
・初回放送:2006年1月3日
・犯人役:石坂浩二

古畑任三郎シリーズの神回エピソード最後は、横溝正史の世界観が漂う『今、蘇る死』です。

鬼切村の名家・堀部家の当主がクマに襲われて死亡したため、甥の大吉(千葉哲也)が社長に、その弟・音弥(藤原竜也)が副社長に就任します。
新社長・大吉は、裏山を売却しリゾート開発する計画を発表。
リゾート開発に反対する、弟の音弥と対立することになります。
そんなある日、音弥は郷土資料館で、恩師である館長の天馬恭介(石坂浩二)の手伝いをしている際に、彼が小学生の自由研究で「完全犯罪」について書いたノートを見つけます。
音弥は、そのノートに書かれてあるトリックを使い、兄の大吉を殺害。
古畑は、音弥が犯人だと見抜きますが、音弥は猟銃で自殺してしまうのでした…。

『今、蘇る死』は、これまでの犯行シーン→古畑が犯人を追い詰める、というパーンに慣れている視聴者の心理を思いっきり利用した巧妙なミスリードが秀逸です。

また、石坂浩二さんといえば、市川崑監督の金田一耕助。

いかにも殺人事件が起こりそうな雪山の名家など、横溝正史へのオマージュ感が満載です。

そして、その横溝正史オマージュそのものが、実はトリックの一部になっているという、ミステリー好きにはたまらない傑作に仕上がっています。

番外編:『古畑中学生』

・スペシャル(通算43作品目)
・初回放送:2008年6月14日
・山田涼介主演

古畑任三郎シリーズの神回エピソードの番外編としておすすめしたいのが、古畑任三郎の生涯最初の事件を描いた『古畑中学生』です。

数十年前、いろいろな土地を転々として生活するシングルマザーと共に、杉の森中学校に転校してきた古畑(山田涼介)は、推理小説ばかり読んでいる、クラスでも浮いた存在。
そんな古畑が、唯一心を許していたのが、理科の野々山先生(原田泰造)でした。
ある日、古畑の世話係を任せられていた同級生の向島音吉(タモト清嵐)が、花壇荒らしの疑いをかけられると、古畑が華麗な推理で濡れ衣を晴らし、古畑はちょっとした有名人に。
これをきっかけに、村外れの小屋で、古畑と向島は探偵事務所を開くことにします。
2人が、毎日のようにやってくる調査依頼をこなしていると、理科の野々山先生から、村に伝わる埋蔵金の隠し場所を記した文書が持ち込まれます。

母親がほとんど家にいなかったから料理が得意など、これまで軽くヒントは出しつつも、深く語られることのなかったこれまでほとんど語られることのなかった古畑任三郎の少年時代。

そして、シリーズの隠れ人気キャラクター、向島との出会いが描かれる(古畑は全然おぼえていないけど…)など、なかなかおもしろいエピソードになっています。

作品のスタイルは、いつもの『刑事コロンボ』スタイルではなく、コナン・ドイルのシャーロック・ホームズ作品へのオマージュが強いのが特徴です。

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