予想外の展開が気持ちよすぎる!どんでん返し映画たち
どんでん返しがある映画の楽しみは、やはり最後にこれまでの謎が一気に解き明かされること。
それも全く想像もしなかったエンディングなのに、しっかり伏線がはられており、それらががきちんと回収されていくのはとても気持ちがいいですよね。
さまざまなどんでん返し映画がありますが、今回は洋画の中から厳選してご紹介します。
『ユージュアル・サスペクツ』
どんでん返し映画特集で必ず名前があがるサスペンス映画『ユージュアル・サスペクツ』。
観客の誰もが”最後の一撃”にしてやられる映画として語り継がれてます。
麻薬密輸船で爆破そして大量殺人が発生。
辛くも生き延びだのは左手と左足が不自由なケント(ケヴィン・スペイシー)は自分が目撃していた一部始終を捜査官のクイヤン(チャズ・パルミンテリ)に語る。
それは5人の容疑者の顔合わせから始まった犯罪計画だった……
誰もが恐れるラスボス”カイザー・ソゼ”とは何者なのか。
ソゼはその5人の容疑者の中にいるのか。
その正体が明らかになったときの驚きと同時に、それまで描かれていた物語の中に多くの伏線が張られていたことに気づき「もう1回見直したくなる映画」として大ヒットしました。
真相がわかったあとのラストシーンが素晴らしい!
ブライアン・シンガー監督の大出世作であり、現時点で彼の代表作と言えるでしょう。
『シックス・センス』
『シックス・センス』もどんでん返し映画として必ず名前があがる作品。
主演のブルース・ウイルスが「決してこの映画の秘密を観ていない人に話さないで」と前置きしたことが、抜群の宣伝効果をあげて大ヒットしました。
小児精神科医マルコム(ブルース・ウイリス)は、第六感(霊感)で死者が見えてしまうコール少年(ハーレイ・ジョエル・オスメント)と出会い、自身の奇妙な力をコントロールできずに悩む彼をサポートする。
マルコムはかつて心を病んだ少年を助けられずに自殺された過去があり、コールを助けることが贖罪(しょくざい)になると思うだが……。
「もう1回観たくなる映画」として『ユージュアル・サスペクツ』とトップを争うのが本作。
観客を騙すための伏線とミスリードがたくさん仕掛けられており、2度目は「どこに真相のヒントが隠されていたのか」と、誰もが確認したくなるのです。
また、本作はどんでん返しだけの映画ではありません。
コールが現世に思いを残してきた霊のために自身の霊感を活かすようになるという、彼の心の成長も描いているのです。
亡くなった祖母の言葉を母に伝えるシーンは号泣です。
『エスター』
ホラー映画『エスター』は、養女として育てていた少女がモンスター化し、ひとつの家庭を壊していく様を描いています。
エスターのエグい行動や最後に明かされるこの少女の正体は、孤独と狂気が一体化した怖さです。
3人目の子供が流産してしまい悲しみにくれるケイト(ヴェラ・ファーミガ)は養子を引き取る。
エスター(イザベル・ファーマン)はかわいくハキハキした優等生タイプだが、ケイトの夫ジョン(ピーター・サースガード)になつき、どこかケイトに冷たくあたる。
やがてこの一家にかかわる人間が次々に殺される事件が発生し……。
首のリボンをはずさない、入浴中は施錠する、歯の治療は拒否をするなど、エスターの奇妙な習慣が秘密を解く鍵になります。
エスターの恐ろしさを察知したケイトが彼女を調べていくうちに明らかになっていくエスターの過去。
そして最後に明かされる正体に驚いた人も多いはず。
正体がわかると、彼女の謎の習慣もストンと腑に落ちるという。
孤独で残酷なサイコパスの存在そのものがどんでん返しという映画です。
『マッチスティック・メン』
リドリー・スコット監督作、ニコラス・ケイジ、サム・ロックウェル出演作で、当時大ヒットとはいかなかったけど、どんでん返し映画として面白い作品です。
詐欺師のロイ(ニコラス・ケイジ)は極度の潔癖症でいよいよヤバイかもと精神科医に相談する。
彼が「実は別れた妻との間に娘がいる」と告げると「会ってみれば?」と勧められ、娘の存在が癒しになるかもしれないと会うことに。
娘は14歳で名前はアンジェラ(アリソン・ローマン)。
やがて彼女は父親の詐欺の片棒を担ぐことになるのだが……。
ロイは詐欺師としては人を信じすぎだし「わきが甘いな~」と思うものの、どこか憎めず、それが個性であり魅力だと思わせるのはニコラス・ケイジの上手さでしょう。
娘に詐欺のテクニックを伝授していくものの、失敗したときにすべての謎が解き明かされます。
でもその真相によって、結果的にロイは平凡だけど普通の幸せを手に入れることができるので、ある意味ハッピーエンドなのかも。