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映画『ゴッドファーザー』のキャスト&実在モデルをご紹介

STUNNER編集部
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1972年に公開されアカデミー賞を受賞するなど、不朽の名作として知られる映画『ゴッドファーザー』。劇中の登場人物は、実在していた多くのマフィアが投影されていると言われています。果たして、どんなマフィアがモデルとなったのでしょうか。

世界の誰もが知る映画『ゴッドファーザー』は、1972年に公開され、瞬く間に興行的大成功を収める大ヒット作となりました。

小説を原作に大成功したこの作品は当時、倒産寸前だった映画会社・パラマウント社を立て直したとも言われるほどです。

イタリアのシチリア島からアメリカに移住し、ニューヨークを拠点としたマフィアのストーリー。

血なまぐさい内容が苦手という方も、映画のテーマ曲は聞いたことがあるのではないでしょうか。

『ゴッドファーザー』の登場人物には実在のモデルも

『ゴッドファーザー』は、シリーズとしてPart Iに続き、1974年に“PARTⅡ”、その16年後に“PARTⅢ”が製作されました。

どの作品も、フランシス・フォード・コッポラが監督を務め、原作者のマリオ・プーゾが脚本を担当。
作品を製作するにあたり、たくさんの実在の人物や組織をモデルにしています。

登場人物の設定には、複数の実在する、また過去に実在していたマフィアを複合したということが後になって明かされました。

ヴィトー・コルレオーネの実在モデル

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マーロン・ブランドが演じたヴィトー・コルレオーネは、イタリア系マフィアで構成される犯罪組織“コーサ・ノストラ”のヴィト・ジェノヴェーゼがモデルだと言われています。

コーサ・ノストラは、ラッキー・ルチアーノが整えた犯罪シンジケートの名称。
ヴィト・ジェノベーゼは、そのナンバー2として君臨していました。

グリニッジ・ヴィレッジ周辺で商店の配送係をしながらイタリアン・ロッテリー(=違法の宝くじ)を始め、ギャング団を結成。その後も、トラックでの密輸や用心棒を務め、酒を卸しに行った先でラッキー・ルチアーノと知り合います。

そして、その手腕を駆使し、ルチアーノ・ファミリーの副ボスとなりました。

マイケル・コルレオーネ(”マイク”) の実在モデル

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ヴィトー・コルレオーネの三男で、後にファミリーを引き継ぐことになるマイケル・コルレオーネ(演:アル・パチーノ)。

彼のモデルは、ジョゼフ・ボンナノだという説が有力とされています。
ボンナノの家系は、シチリア島では歴史のある名門。

ムッソリーニのマフィアの取り締まりから逃れるために渡米し、前述のヴィト・ジェノベーゼ率いるジェノベーゼ・ファミリーの副ボス、ウィリー・モレッティのツテで、ニューヨークへ渡りました。

その後、ニューヨークの五大ファミリー、ボナンノ・ファミリーを築き上げています。

彼は劇中のマイケルと同じく、30年以上もの間、組織のボスを務め、97歳までマフィアの中で生きました。

そして、麻薬ビジネスや売春業を生業とすることに強く反対。
その姿は一貫しており、ビジネスを合法展開しようとしたマイケル・コルレオーネとも重なります。

ハイマン・ロスの実在モデル

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マイアミを拠点に勢力を拡大し、ユダヤ人であるハイマン・ロス(演:リー・ストラスバーグ)。

かつてドン・ヴィトー・コルレオーネと一緒に仕事をし、苦楽を共にした仲間でもありました。

しかし、巨額の富を生むラスベガスを作ったモー・グリーンが殺され、マイケルと敵対。

そんなハイマン・ロスの実在モデルは、マフィアの財政顧問だったマイヤー・ランスキーです。

彼は、ビジネスライクな公正さと誠実さで、ファミリーのボスたちから絶大な信頼を獲得。

刑務所の中で過ごした期間が一番短いマフィアでした。

モー・グリーンの実在モデル

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アレックス・ロッコが『ゴッドファーザーPARTⅡ』で演じたのは、砂漠のど真ん中にラスベガスというカジノを作ったモー・グリーン。

彼の実在モデルは、新聞を読んでいる最中に、庭に潜んでいた殺し屋に顔面を狙撃されて殺害されたベンジャミン・シーゲルでした。

劇中では、モーも顔面を撃たれて絶命。

“バグジー”と呼ばれるベンジャミンは、ラッキー・ルチアーノの組織改革に協力した一人でもありました。

社交的で甘いマスクを持っていた彼は、ニューヨーク北部に豪邸を購入した際も、近所の人たちに“出張の多い会社重役”だと思われていた程、マフィアの一人だとは誰も想像がつかないスタイリッシュな容姿。

1991年には、ウォーレン・ベイティを主演に、ベンジャミンの半生を描いた映画『バグジー』も公開されています。

ジャック・ウォルツのモデル

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ジョン・マーリーが演じたジャック・ウォルツのモデルは、コロムビア映画の社長だったハリー・コーンだと言われています。

彼の横暴振りは有名で、マフィアの旧友もおり、資金を借りるなどしていたようです。

『ゴッドファーザー』の劇中では、ハリウッドの大物映画プロデューサーだったジャック。
私的な理由で憤慨し、人気歌手のジョニー・フォンテーンを自身がプロデュースする映画から降板させようとします。

ジョニーがヴィトーに泣きついたことから、寝ているあいだに愛馬の首がベッドに置かれるという有名なシーンが誕生しました。

ジョニー・フォンテーンのモデル

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アル・マルティーノが演じた人気歌手ジョニーフォンテーンの実在モデルとされているのは、アメリカを代表するポピュラー・ジャズ歌手のフランク・シナトラ。

先ほどご紹介したジャックとの逸話と同様に、シナトラが“育ての親”であるマフィア、サム・ジアンカーナに泣きついたというエピソードこそが、シナトラが映画『地上より永遠に』(1953年)の脇役に抜擢されるまでの過程として知られるようになりました。

実際にイタリア系マフィアの大物たちと親交があったとされるフランク・シナトラについては、FBIの資料でも公にされており、まさに“公然の秘密”。

それでも、その事についてインタビュー等で本人に聞くのはNGとされていました。

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