10位 戦場にかける橋(1957)
フランスの小説家ぺエール・ブールの同名小説を、『アラビアのロレンス』のデヴィッド・リーン監督が映像化。
第二次世界大戦下、日本軍の捕虜となったイギリス軍兵士たちが、タイとミャンマーを結ぶ鉄道を作る強制労働を強いられる様子を通じて、人間の尊厳と戦争の愚かさを描いた不朽の名作です。
アカデミー賞作品賞に輝く映画の中に、戦争を題材とする映画は少なくありません。
この『戦場にかける橋』がその他の受賞作と一線を画すのは、明確なメッセージ性と共に、主人公たちの心理を丁寧に描写していることが挙げられるでしょう。
9位 ロッキー(1976)
三流のボクサーが、世界チャンピオンに挑む。
シンプルなストーリーであるが故に、ロッキーの不屈の精神が心を打つ、感動のスポーツドラマです。
監督はジョン・G・アヴィルドセン、主演・脚本はシルヴェスター・スタローン。
スタローンがわずか3日で脚本を書き上げ、自分で主演することを譲らなかったことは、あまりに有名な逸話です。
興行的にも大ヒットとなった『ロッキー』はシリーズ化され、スポーツ映画に革命を起こした金字塔として、現在でも多くの人々に愛されています。
8位 ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還(2003)
J・R・R・トールキンの小説『指輪物語』を原作とし、ピーター・ジャクソンが監督・共同脚本を務めた壮大なファンタジー冒険映画『ロード・オブ・ザ・リング』三部作。
その最終章である『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』は、ジャクソンが細部までこだわり、その類まれな才能を惜しみなく発揮した、シリーズ最高傑作と言えるでしょう。
7位 カサブランカ(1942)
物語の舞台は、第二次世界大戦中、戦火が迫る仏領モロッコのカサブランカ。
かつて愛し合った二人が、決して許されない関係として再会するも、抑えきれない感情に揺れ動く様子を描いた、究極のロマンス映画です。
主演のハンフリー・ボガートとイングリッド・バーグマンは、最高の相性で複雑な関係の男女を演じました。
「君の瞳に乾杯」、「僕たちの心の中には、パリがある」など、歴史に残る名セリフも魅力です。
6位 羊たちの沈黙(1991)
FBIアカデミーの実習生クラリス(ジョディ・フォスター)と、精神病院に監禁されている元精神科医の殺人鬼ハンニバル・レクターとの、奇妙な関係と危険なマインドゲームを描く同作。
ホラー映画でありながらアカデミー賞作品賞に輝くという驚くべき記録を残した他、作品賞・監督賞・主演女優賞・主演男優賞・脚本賞の主要5部門に輝くという偉業も成し遂げました。