理由１：ダンスシーンが、最高。
冷酷な城主と可哀想な捕虜として始まった、ベルと野獣の奇妙な関係。
そんな二人が徐々にお互いを理解し、恋人同士と呼べるほどに関係が深まった様子を表現しているのが、このボールルームでのダンスシーンです。
ベルと野獣が手と手を取り合って柔らかく踊る様子を、タイトルソングの「美女と野獣」の調べがより一層盛り上げてくれます。
理由２：ベルの黄色いドレスが、最高。
多くのディズニープリンセスは、それぞれ印象的なドレスを持っていますが、ベルの場合は、舞踏会で野獣と踊る時に着た黄色いドレスと言えるでしょう。
最初の登場シーンではシンプルなワンピース姿だったベルですが、野獣と出会い、二人の関係が親密になるほどに、身にまとうドレスがゴージャスになっていきます。
理由３：ステンドグラスで描くプロローグが、最高。
映画の冒頭を覚えていますでしょうか。
1991年の「美女と野獣」では、王子が魔法をかけられて野獣になった経緯を、美しいステンドグラスの絵を用いて紹介しています。
ナレーションやフラッシュバックではなく、中世の時代を彷彿させるステンドグラスを用いたのはとてもクリエイティブな手法で、視聴者を映画の世界へと自然に誘う役割を果たしています。
理由４：読書家のベルが、最高。
「美女と野獣」では、物語を通じてベルがいかに本を愛しているかが描かれます。
知的で、好奇心が旺盛で、小さな町で育ちながらも大きな世界を想像できるベルのキャラクターは、読書家であるという設定が裏付けとなっています。
また、読書家の大人にとってはベルと共感することができ、小さな子どもにとっては読書を好きになるきっかけにもなる、素晴らしい要素と言えるでしょう。
理由５：ヴィランが、最高。
醜く、怖く、憎らしいヴィランとは打って変わって、「美女と野獣」のヴィランは美しく魅力的な外観を持っています。
端正な顔立ちとマッチョな身体で、自信にあふれるガストンは、町の人気者として登場するのです。
ヴィランとしては珍しいこの設定は、「外見で人を判断してはならない」という物語に流れるモラルともマッチしており、醜い野獣との対比で、ドラマをより一層盛り上げます。
