10.アガサ・クリスティ原作/七つの時計(1981)-6.8
アイリーン・”バンドル”・ブレント夫人が、知り合いのジェリー・ウェイドが殺害された事件を調査するうちに、次第にその謎が深まっていく様子を描いています。
新たに別の男性が殺され、両者の殺人に関わる秘密結社の存在を知ったバンドルは、事件の裏に潜むより大きな陰謀を突き止めることに…。
9.なぜ、エヴァンズに頼まなかったか?(1980)
ゴルフ中に出会った男性の殺人事件を捜査することとなったボビー・ジョーンズ。
犠牲者の最後の言葉が「なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?」であったことを知った彼女は、彼の人生を深く掘り下げ、あの日なぜゴルフコースで致命傷を負うこととなったのか、その謎を解き明かそうと捜査を進めていきます。
8.地中海殺人事件(1982)-7.1
クリスティ原作の『白昼の悪魔』を基に、エルキュール・ポワロ役にピーター・ユスティノフ、キャッスル夫人役にマギー・スミスという豪華キャストが出演しています。
陽光輝くリゾートホテルを舞台に、かつて一世を風靡した元名女優の怪死事件をポワロが捜査していく姿を描いています。
閉鎖された豪華なホテルで、探偵が宿泊客一人ひとりに聞き込みをしていく…という王道の謎解きを楽しめる作品です。
7.ミス・マープル/もっとも卑劣な殺人(1964)-7.2
マーガレット・ラザフォードがミス・マープルに扮し、クリスティの『マギンティ夫人は死んだ』を原作に、ポワロではなくマープルを主役としたものに翻案したモノクロのミステリー映画です。
殺人罪で有罪になりそうな男性が、実は無罪にだと考えたミス・マープルは、彼の無実を証明し、真犯人を見つけるために自ら事件を捜査することに。
捜査の結果、とある劇団に参加することとなるミス・マープル。
そこでまた別の俳優が死体となって発見され、犯人に近づけば近づくほどに、登場人物の過去の秘密が明らかになり、ミス・マープルもまた危険にさらされることに…。
6.ミス・マープル/寄宿舎の殺人(1963)-7.3
1952年に発表されたクリスティの小説『葬儀を終えて』を映画化したもので、先にご紹介したものと同様に、エルキュール・ポワロが登場する推理小説を、マーガレット・ラザフォード演じるミス・マープルが活躍するコメディ調のミステリー映画に翻案したものです。
裕福な世捨て人の死から物語は始まり、彼の妹は自分の兄は殺害されたのだと確信するものの、やがて彼女もまた死体で発見されてしまいます。
ミス・マープルは、残された相続人が運営する乗馬学校を訪れ、この謎に包まれた大富豪の死を捜査することに。やがて、その死の真相が明らかになるのですが、犯人の動機は意外なもので…?