10位:フレンチ・ディスパッチ(2021)
『グランド・ブダペスト・ホテル』のウェス・アンダーソン監督が、豪華キャストで贈るユニークなエンターテイメントムービーです。
雑誌「フレンチ・ディスパッチ」の編集部を舞台に、記者たちのドラマと、最終号に掲載されたストーリーをオムニバス形式で描きます。
シャラメが演じたのは、学生運動の記事に登場する学生のゼフィレッリです。
決して賢くはないけれど、若さ故のナイーブを持つ青年を好演しています。
9位:マイ・ビューティフル・デイズ(2016)
リリー・リーブ演じる高校教師が、3人の生徒を引率し、演劇大会に参加するというストーリー。
シャラメは3人の生徒の一人で、行動障害をかかえるビリーを演じ、絶賛されました。
ビリーは感情的で、情熱的で、それ故に問題行動も多く、誤解されやすい少年です。
彼の行動の多くは適切とは言えませんが、その根底にはピュアな気持ちがあります。
シャラメはこの複雑な役どころを見事に演じ、多くの人に感動を与えました。
8位:HOT SUMMER NIGHTS/ホット・サマー・ナイツ(2018)
心に傷を抱えた少年ダニエルは、ある夏、伯母の元に預けられます。
地元で有名なワルとひょんなことから意気投合してしまい、ダニエルはドラッグと危険な恋に身を投じていくのですが・・・。
実際のシャラメが、とても健全で礼儀正しい人物であることを考えると、まったく真逆のキャラクターを演じていると言えるでしょう。
彼の素晴らしい演技力を感じることができる、エッジーな青春映画です。
7位:インターステラー(2014)
『インセプション』のクリストファー・ノーラン監督が贈る、ハードなSF超大作。
シャラメは、マシュー・マコノヒーが演じる主人公クーパーの息子役で登場します。
発見されたばかりのワームホールを利用した宇宙の旅・・・というユニークなストーリーを楽しんだ方も多いことでしょう。
出番は少ないですが、シャラメにとって初の大作映画という記念すべき作品です。
また、この映画への出演を機に学校を中退し、俳優業に専念する道を選んだのですが、結果的には大正解だったと言えるでしょう。
6位:レディ・バード(2017)
グレタ・ガーウィグ監督作品の中でTOP10に入る人気映画『レディ・バード』は、シアーシャ・ローナンを主人公に描く思春期ドラマです。
閉塞感がある町の堅苦しい学校が嫌で、都会に飛び出したいと願う主人公、そんな彼女が出会うちょい悪少年カイルをシャラメが演じています。
シリアスな役どころが多い俳優ですが、このカイル役は皮肉っぽくコミカルで、ある種の「らしさ」も感じられます。
シャラメの新境地開拓といったところでしょうか。