5位:キャリー(1976)
「キャリー」はスティーヴン・キングが初めて発表した小説で、ブライアン・デ・パルマによる映画もヒットし、スーパーナチュラル・ホラーというジャンルを決定付けました。
キャリーという名の少女が、自分の超能力に気づき、同級生からの陰湿ないじめによりその力を制御できなくなる・・・というストーリー。
スティーヴン・キングの作品では多く見られますが、同作品は社会的排除と孤立がもたらす危険性をテーマにしており、特に彼の最初の小説ということもあってこのテーマ性はより明確です。
4位:スタンド・バイ・ミー(1986)
スティーヴン・キングの短編小説「Body」を原作として、ロブ・ライナー監督が見事に映像化した青春映画の傑作です。
ストーリーは、死体を発見した子供たちが、その死体をどうするか悩むといったものですが、この映画には友情、孤独、ノスタルジーなど、どんな世代でも共感できる不朽のエッセンスが凝縮されています。
スティーヴン・キングの非ホラー作品として知られる『スタンド・バイ・ミー』は、キングが持つ小説の夢のような精神を、完璧に表現することに成功しています。
3位:ミザリー(1990)
『ミザリー』は、観客を恐怖に陥れるスリラー映画です。
小説家のポール・シェルドンは危険な自動車事故に巻き込まれ、彼の一番のファンだというアニー・ウィルクスに助けられ、ロッジで看病してもらうのですが・・・。
キャシー・ベイツが演じるアニー・ウィルクスは見た目よりもずっと危険な女性で、彼女のセリフ一つ一つが恐ろしく、観ていて背筋が凍るようです。
この小説(そして映画)は、キングがスリラーのテンポを熟知しており、最大の緊張感を引き出す方法を知っていることを証明しています。
2位:グリーンマイル(1999)
フランク・ダラボン監督が映像化した『グリーンマイル』では、トム・ハンクス、デヴィッド・モース、マイケル・クラーク・ダンカンが最高の演技を披露しています。
刑務所の看守ポール(ハンクス)は、2人の少女を殺害した罪に問われた死刑囚ジョン・コーフィ(ダンカン)の人柄に触れ、冤罪を疑います。
さらにコーフィには自身も説明できないほどの力があり、ポールはそんなコーフィを死刑にしてよいのか思い悩むのですが・・・。
小説も映画も、キングが得意とするホラー描写と人間性への深い理解が見事に融合されており、魅力的で感情を揺さぶる素晴らしい作品となっています。
1位:ショーシャンクの空に(1994)
同じくフランク・ダラボン監督が手掛けた『ショーシャンクの空に』は、史上最高の映画の1つとして世界的に認められている作品です。
ダラボン監督が惚れぬいたという物語の内容は、冤罪で服役したアンディが劣悪なショーシャンク刑務所に送られ、理不尽な仕打ちを受けながらも希望を捨てずに生き抜く・・・というもの。
面白い構成、心を掴むストーリー、興味深いキャラクター、納得のいく結論など、この映画にはスティーブン・キングの小説の素晴らしさがすべて揃っており、1位に輝いたのも納得です。
参考記事:https://screenrant.com/best-film-adaptations-of-stephen-king-books-ranker/