ブレインデッド
ピーター・ジャクソンの『ブレインデッド』(米国では『Dead Alive』と題されている)は、大げさな内容が盛り込まれています。
最後まで過激なシーンがてんこ盛りで、飽きさせない作品になっています。
筋書きは、ニュージーランドで、母親のもとで暮らしているライオネルに焦点を当てたものです。
ライオネルは母親の下で暮らしていたところ、ある日、若い女性が現れ、事態は急激に悪化していきます。
そして、動物園で狂暴なラットモンキーが母親を噛んでしまった時、母親はゾンビと化してしまいます。
ライオネルは、ゾンビ化した母親を皮切りに、いつの間にか芝刈り機を抱え、血と内臓を撒き散らしながらリビングを走り回るようになります。
ソウ ザ・ファイナル 3D
『ソウ ザ・ファイナル 3D』の終盤の独創性は、他の作品よりずば抜けて高いものです。
ひねり、曲げ、裏切り、ひねり、曲げ、裏切りの連続で、先の展開がまったく読めず、ハラハラが止まりません。
ショーン・パトリック・フラネリー演じる胸筋にフックのあるボビー・ダゲンが鎖で体を引きずり、ケーリー・エルウェス演じるローレンス・ゴードンが男の目を縫い、そして何といってもベッツィ・ラッセル演じるジル・タックがトレードマークのジグソウの熊の罠と最後の対決に挑むシーンなど、一瞬たりとも目を離せないシーンが続きます。
『ソウ ザ・ファイナル 3D』は、特に論理的観点から考慮すると、ある意味リアルな描写の映画としては成立していないように思えます。
しかし、この作品は少なくとも、圧倒的なグロテスクさを控えることによって恐怖感を増すことに成功しています。
例えば、この映画の小道具の血の色は、一度もピンクから赤にかえられたことがありませんが、そのおかげで、タックの死に際をより不気味に演出することができたのです。
キャビン
『キャビン』は、大げさな終盤の評判のイメージが先行してしまっています。
基本的には、(シガニー・ウィーバー演じる無名の館長が率いる)地下ビジネスの怪しげなグループが、地球内に存在する神的存在に若者を生贄として捧げるというストーリーです。
生贄をささげることに失敗すると、人類が滅亡してしまうため、主人公たちは死ななければならない運命に立たされます。
神の手が地表を突き破って叩きつける最中にも、『キャビン』のエンディングは怪しげに歌われます。
そして、怪しげな政府職員がユニコーンに刺され、魚が這うモンスターが『ザ・ホワイトハウス』に出演のブラッドリー・ウィットフォードを食い尽くしていきます。
ワイルドなエンターテインメントであり、まったくもってユニークな作品として評価を受けています。
レディ・オア・ノット
サマラ・ウィーヴィングの最高傑作であり、彼女の出世作でもある『レディ・オア・ノット』は、機能不全の家族が織りなす忘れがたい時間を描いた作品です。
物語は、ル・ドマス家の伝統で行われるゲームの夜と、ル・ドマス家に嫁入りすることになった主人公のグレースに焦点を当てています。
グレースは、伝統に従って家族でゲームをする順番が回ってきたとき、”かくれんぼ “を引きます。
かくれんぼをすることになりますが、普通のかくれんぼではなく、生贄をささげるためのかくれんぼでした。
嫁入りしたグレースを生贄にささげようとするル・ドマス家と、殺されかけていることを知らない主人公の壮絶なゲームが始まるのです。
『レディ・オア・ノット』は経済的な成功を収め、監督のマット・ベッティネリ・オルピンとタイラー・ジレットが名監督であることを世に知らしめました。
そして彼らは数年後、その続編である『スクリーム』(2022年)でその地位を確立させました。
スクリーム
『スクリーム』全作品の終盤は、少なくとも多少なりともグロいのが通例のようです。
『スクリーム』(1996)では、刃物、銃弾、そしてテレビが頭部を直撃するシーンでした。
『スクリーム2』ではさらに多くの刺される場面と銃撃戦があり、『スクリーム3』では、前作で少しやりすぎてしまったためか、若干控えめになりました。
『スクリーム4』では、ジル・ロバーツがコーヒーテーブルの上に身を投げたり、また少し過激になりましたが、本当にワイルドになったのは今作の『スクリーム』(2022年)だと思います。
サム・カーペンターがゴーストフェイスのリッチー・カーシュを刺す回数や、ゴーストフェイスのアンバー・フリーマンの長引く死に際だけに限っても、『スクリーム』(2022)はシリーズの中で最もグロい作品であるといえます。
幸いなことに、この作品にはゴア以外の要素もたくさんあり、単なる続編としての作品ではないということは確かです。
参考記事:10 Goriest Final Scenes In Horror Movies (screenrant.com)