あらすじ
急に決まった引っ越しのため、不安な気持ちで新しい家に向かう10歳の少女、千尋(ちひろ)。
両親とともに不思議な世界に迷い込み、掟を破った両親は豚に変えられてしまう。
たった一人残され途方にくれる千尋は、不思議な少年のハクに助けられて湯婆婆に会い、湯屋で働くことに。
慣れない仕事に翻弄されながらも、徐々に自分の居場所を見つけていく千尋は、やがてハクが湯婆婆に操られていることを知り、ハクを助けたいと思うようになる。
両親とハクを助けるため、そして元の世界に戻るため、さまざまな出会いや体験を通して千尋が成長していく物語。
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トンネルの先の異世界に
平凡な小学生の少女である荻野千尋は、親の仕事の都合で引っ越すことになり、両親と新しい家に向かっていた。
ところが、道を間違えてしまい森の中のトンネルにたどり着く。
嫌がる千尋をしり目に、両親はトンネルの先の誰もいない町で、おいしそうな料理を食べ始める。
千尋はそれを食べず、町を探索するうちに、白い服を着た少年ハクに出会う。
ハクに無理やり追い返され、急いで両親のもとへ戻るが、両親は豚になっていた。
ハクの助言
さらに体が透明になりはじめ、恐怖で混乱する千尋のもとにハクが現れる。この世界のものを口にすることで、透明な体が元通りになる。
ハクはここで生きていくために湯屋で働くように助言する。
千尋はハクに教えられた通りボイラー室に向かって釜爺と会い、「働かせてください!」と何度も頼み込む。
熱意に負けた釜爺は、従業員のリンに、千尋を湯婆婆のもとに案内するように頼んでくれ
千として湯屋で働く
千尋はリンに案内されて湯婆婆に会い、働かせてくださいとしつこく食い下がる。
その大声で赤ちゃんの坊がぐずりだしたため、湯婆婆はしぶしぶ仕事を与えることにし、ハクに預ける。
だが、「荻野千尋」という名前は贅沢だとして、「千」に名前を変えられてしまう。
翌朝、ハクに連れられて豚に姿を変えられてしまった両親と会う。
ショックを受けるものの、「必ず元に戻してあげる」と誓う千尋。
ハクに返してもらったもともと来ていた服に入っていたカードをみて、自分の名前が「荻野千尋」であることを思い出す。
そして、ハクが本当の名前を湯婆婆に奪われたせいで手下となっていることを知る。
オクサレ様とカオナシ
湯屋で忙しく働き始めた千尋は、建物の外にいる白い仮面をつけたカオナシをお客だと思い込み、湯屋の中に引き入れてしまう。
やがて湯屋に凄まじい悪臭を放つオクサレ様がやってきて、千尋がお世話をするように命じられる。
千尋の必死の接客で、オクサレ様が実は河の神であることがわかる。
千尋は、河の神からお礼の品として苦い団子をもらうのだった。
その夜、砂金を探していた青蛙を飲み込んで話せるようになったカオナシは、手から砂金をばらまいて大量の食事を運ばせ接待を受けていた。
一方、千尋は紙に追いかけられ気づいた白い竜を見て、ハクだと直感する。
竜が湯婆婆のいる最上階に向かうのをみて、千尋は急いで湯婆婆のもとに向かう。