5位 グッド・ワイフ(2009)
5位は先ほどの『グッド・ファイト』のスピンオフ元になった『グッド・ワイフ』です。
『グッド・ワイフ』は、実際の裁判を題材にした『アメリカン・クライム・ストーリー』にはかないませんが、それでも他のどの法律番組よりもほぼ現実に根ざしています。
夫が不倫スキャンダルの渦中に巻き込まれ、再び法律の世界に戻った州検察官の妻を描いた番組であり、『グッド・ワイフ』はビル・クリントンのスキャンダルなど現実の出来事の影響を大量に受けています。
この作品は、夫の野望のために自分のキャリアを後回しにする女性たちが、たとえどんな逆境に立たされたとしても、立ち向かい続けるそのダイナミックさを興味深く描き出しています。
4位 アメリカン・クライム・ストーリー(2016)
4位は実際の裁判を忠実に再現したことで有名な『アメリカン・クライム・ストーリー』です。
シーズンもののアンソロジー・シリーズであるため、あまり有名な話ではないかもしれませんが、『アメリカン・クライム・ストーリー』の最初の2シーズンは世界を席巻したといわれています。
特に第1シーズンは、O.J.シンプソンの有名な悪名高い裁判を再現したものでした。
第2シーズンは、ファッションデザイナーのジャンニ・ヴェルサーチの殺人事件を扱ったもので、それほど驚異的な好評を博したわけではありませんが、それでも視聴者には好評だったようです。
第3シーズンは、ビル・クリントンの弾劾とセックス・スキャンダルを描いたもので、現在制作中(コロナウイルスの流行で中断)です。
3位 ボストン・リーガル(2004)
3位はスピンオフ番組でありながら、スピンオフ元よりも評価が高い『ボストン・リーガル』です。
法律ドラマにはスピンオフが多いといわれています。
『ロー&オーダー』にはいくつかのスピンオフ番組があり、『ブレイキング・バッド』には『ベター・コール・ソウル』という法律ドラマのスピンオフがあり、そして、この『ボストン・リーガル』は『ザ・プラクティス ボストン弁護士ファイル』のスピンオフ作品です。
スピンオフがオリジナルより優れているというのは、稀なケースであるとされています。
この作品は『ザ・プラクティス ボストン弁護士ファイル』とは少し異なり、第四の壁をうち破ることで知られていますが、手続き型の法廷ドラマのファンなら誰でも気に入るような法律の知識のあれこれが盛り込まれています。
2位 SUITS/スーツ(2011)
2位は日本でも知名度の高いドラマ『SUITS/スーツ』です。
この作品が興味深いとされているのは、法律事務所が実際に引き受ける事件よりも、法律事務所の内情に目を向けている点です。
『SUITS/スーツ』は、実際にはロースクールに通っていない弁護士マイク・ロス(パトリック・J・アダムス)を追うストーリーで、この人物が自分の秘密を守りつつ同時に事件の帳尻を合わせる様子を巧みに描いています。
この作品では、ステレオタイプ通りの、怒りっぽい、うるさい、不愉快な弁護士たちが、できるだけ濃い法律用語を使って互いに怒鳴り合いますが、それこそがこの番組の面白さなのです。
1位 ベター・コール・ソウル(2015)
1位は超人気ドラマ『ブレイキング・バッド』のスピンオフ作品の、『ベター・コール・ソウル』でした。
『ブレイキング・バッド』の流れを汲みつつも、同作品より前の時代を描いた『ベター・コール・ソウル』は、アルバカーキの犯罪の裏側を、誰にも想像もつかないような方法で描いています。
マドリガルについてより詳しく説明し、グスタボ・フリングがメス帝国を築いた方法を示すなど、アルバカーキの組織犯罪について深く掘り下げています。
しかし、この番組が何よりも優れているのは、法廷劇の要素です。
金銭スキャンダルを扱った複数のエピソードから、ジミー(ボブ・オデンカーク)とチャック(マイケル・マッキーン)の爆発的な法廷バトルまで、この番組の法廷ドラマの側面が、シーズンによっては『ブレイキング・バッド』本体よりも上位にランクされる理由の一つなのです。
参考記事:The 15 Best Lawyer Shows & Legal Dramas Of All Time, Ranked (According To IMDb) (screenrant.com)