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【映画】「風の谷のナウシカ」あらすじ紹介と、原作漫画版との違いを解説

STUNNER編集部
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1984年に制作され、今なお高い人気を誇る映画「風の谷のナウシカ」。本作には、宮崎駿自身が描いた原作漫画が存在します。 今回は、映画版と原作漫画版との違いについてご紹介します。

c 1984 Studio Ghibli・H

c 1984 Studio Ghibli・H

映画版では、トルメキア兵のために命を落とすことになるナウシカの父ジル。

原作ではナウシカに谷の行く末を託して病死します。

ナウシカはその後、クシャナ率いるトルメキア軍の土鬼への侵攻に同行することになりますが、父を殺されたわけではないので違和感はありません。

5.クシャナについてほとんど語られない

c 1984 Studio Ghibli・H

映画版では風の谷と敵対し、強引に腐海や蟲を焼き払おうとするなど、憎らしい面が多いトルメキアの皇女クシャナ。
彼女の生い立ちや設定はほとんど描かれていません。

原作ではトルメキアの第4皇女としての複雑な立場が明かされます。
兄や父への憎しみで生きている冷徹な一面と、部下に対する熱い思いなど、とても魅力的なキャラクターとして描かれていて、原作ファンのなかでは高い人気を誇っています。

6.巨神兵は兵器ではなかった?

c 1984 Studio Ghibli・H

映画版では「火の七日間」で世界を焼き払ったという兵器としての面が強調され、腐海を焼き払うための道具として利用されようとしています。

原作版では全く異なり、知性を持ち、明確な役割を持った人口生命体として描かれています。
原作ではナウシカに名付けられた「オーマ」という巨神兵がストーリーで大きな役割を持ちます。

7.腐海は自然に生まれたもの?

c 1984 Studio Ghibli・H

映画版では、汚染された大地を浄化するために、自然発生的に生み出されたという説が語られ、実際映画を観た人もそう感じたと思います。

原作では、腐海は自然発生したものではなく、旧人類の科学の力によって生み出された仕組みであることが明らかになります。

8.ラストシーン

c 1984 Studio Ghibli・H

映画版ではペジテ残党が風の谷に向けて行う王蟲の暴走作戦は、原作では土鬼軍がクシャナの宿営地に対して行います。

そのため、ナウシカが来ている青い服も映画版ではペジテの少女のものですが、原作では土鬼のマニ族の服です。

両方とも王蟲の大群の前にナウシカが降り立つのは同じですが、原作ではナウシカが一度死んで生き返る、ような描写はありません。

宮崎駿監督は映画版のやや宗教的にも思えるラストシーンについて、宿題が残ってしまった、というコメントをしています。

いかがでしたか?
ご覧いただいた通り、「風の谷のナウシカ」は映画版と原作漫画でかなり設定やストーリーが異なっており、どちらも非常に魅力的な作品です。

映画版を好きな方はぜひ原作漫画も手に取ってみてはいかがでしょうか?

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